USBメモリはPCのデータのバックアップ用として、とても便利に使われていますが、購入する場合に、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
最低限チェックすべき点と推奨するメーカーやその商品についても紹介していきましょう。
選択時の留意点
容量と読み書きの転送速度
まず抑えておかなければならないのは、USBメモリも容量と、読み書きの際のデータの転送速度です。
USB規格
これは、USBの規格によって決まります。
そもそもUSBはPCと周辺の機器を接続するためのインターフェース規格です。
この規格では、データの最大転送速度や最大伝送距離に加え、この端子を経由して、例えば、PCから機器に電源を供給する場合に可能な給電能力などを定めています。
最初の規格はUSB1.0として1996年1月にその仕様が発行されましたが、以下に最新の3世代の規格をまとめてみました。
規格名 | 最大のデータ転送速度 | 最大伝送距離 | 発行 |
USB2.0 | 480Mbps | 5m | 2000年4月 |
USB3.0 | 5Gbps | 3m | 2008年11月 |
USB3.1 | 10Gbps | 1m | 2013年8月 |
USB3.2 | 20Gbps | 1m | 2017年9月 |
対応すべきUSB規格
現在の売れ筋のUSBメモリは容量が16~128GBです。
ですので、例えば容量が16GBのUSBメモリがUSB2.0に対応していたとして、実質的な転送速度が400Mbpsだったと仮定した場合、16GB全てを転送した場合、1600/400/8 ≒ 30秒以上かかるということを意味します。なので結構、厳しいと考えられますので、最低USB3.0以上に対応したUSBメモリを選択すべきと考えられます。
コネクタ形状
USBメモリのコネクタのタイプをPC側と合わせなければなりません。
なので、事前にPC側のコネクタのタイプを確認した上で、USBメモリを選択します。
コネクタのタイプは以下のタイプAとタイプCのいずれかになります。

PC側の対応
例えば、USB3.1に対応したUSBメモリをPCに差し込んだとします。
この時、期待する転送速度は10Gbpsですが、残念なことにPC側がUSB2.0対応であった場合には、転送速度は480Mbpsになってしまいます。
つまり、接続した双方の遅いほうの規格に合わせた転送速度で通信が行われます。
ちなみに、USB3.0以降の場合、コネクタの内側が青なのでこの色で判断することができます。
セキュリティ対応
USBメモリの中には読み書きを行う際にパスワードを要求するものや、データを保存する際に暗号化するもの、更にはウィルス対策機能を内蔵したものもあります。
価格が高くなるため、ビジネス用途では利用するとよいと思います。
その他の留意事項
USBメモリは、内部には半導体デバイスが搭載されているため、水分には注意が必要です。持ち運んだりする場合に水に触れたりすると破壊してしまう可能性があります。
このため、キャップ式、スライド式、ノック式、回転式など様々なタイプがありますので、自らの保護を意識して、保護手段がこうじられたメモリを選択します。
主要なメーカー
USBメモリを販売する主要なメーカーとして、挙げられるのは日本ではエレコム、バッファロー、東芝、海外では、アメリカのサンディスク、台湾のトランセンド(Transcend)などです。
これらのメーカーの商品を選択していれば、商品として品質的に安心して使うことができます。
推奨するデバイス
メモリ容量毎に、本日時点で最も推奨するデバイスを1点ずつ挙げていきます。
32GB
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64GB
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128GB
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256GB
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まとめ
USBメモリを選択する場合の注意点を今一度まとめておきましょう。
今回はこの辺までにしておきましょう。
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。
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