【必見】ウィルス対策ソフトが重複してインストールされていても問題ないか?

PCの便利帳(活用編)

PCに侵入して内部のデータを盗み出したり、破壊したり、更には、他のPCを攻撃したりする悪質なコンピュータウィルスを駆除するのがウィルス対策ソフトです。

このような働きをするウィルス対策ソフトを複数入れれば、一見、効果はアップするようにも考えられますが本当のところ、どうなのでしょうか?

ウィルス対策ソフトとWindows Defenderを重複して入れても大丈夫?

Windows Defenderとウィルス対策ソフトの違い

そのそも、Windowsには標準でWindows Defenderと呼ばれるウィルス対策ソフトが組み込まれています。

しかし、他のウィルス対策ソフトがインストールされて有効化されると、こちらの動作が優先されWindows Defenderは動作しません。

以下に、ウィルス対策ソフトESETが有効化されている状態を例示します。

 重複した場合どうなる?

以上の通り、Windows Defenderのみ唯一、他のウィルス対策ソフトと重複してインストールされていても、PCとしては問題なく動作します。

複数のウィルス対策ソフトを同時に入れても大丈夫か?(Windows Defender以外)

そもそもウィルス対策ソフトにはどのような機能があるのでしょうか。

主要なウィルス対策ソフトの機能を説明します。

ウィルス対策ソフトの主要な機能

主な機能として、リアルタイム保護機能、脆弱性攻撃対策機能、ランサムウェア対策、フィッシング詐欺対策、ファイヤーウォール、迷惑メール対策などが挙げられます。

なかでもリアルタイム保護機能が最も基本的な機能です。

常にPCに入り込んで来ようとする外部からのプログラムやデータを常に監視していて、ウィルスの可能性が考えられる怪しいプログラムやデータを検出した場合、ブロックしてPCを保護する機能です。

脆弱性攻撃対策機能とは、ソフトウェアの欠陥をついてそこから入り込もうとするウィルスからPCを保護する機能です。

ランサムウェア対策とは、PCに入り込み鍵をかけてしまい、使えない状態にして身代金を要求しようとするウィルスからPCを守る機能です。

フィッシング詐欺対策とは、銀行やネットショッピングのサイトに似せて作ったところにユーザを誘導して、IDやパスワード、クレジットカード番号などを入力させ、それらの情報を全て盗み出す行為からPCを保護する機能です。  

引用先 総務省

ファイヤーウォールとは、PC内に入ってくるデータを常時監視していて、怪しいデータはブロックしてPCを保護するための機能です。

迷惑メール対策とは、ユーザが意図せずに勝手に送り付けられてくるメールで、中にはフィッシング詐欺メールやウィルスが添付されたメールなどもあります。

このような迷惑メールからPCを守る機能です。

ウィルス対策ソフトのメカニズム

以上のウィルス対策ソフトの主要な機能の中で、最も基本的な機能であるリアルタイム保護機能を例に挙げてみます。

PCの内部に侵入してこようとするプログラムやデータをチェックします。

具体的には、これまでに発見されたウィルスの特徴を抽出して記録されたパターンファイルと被対象のデータを比較します。

被対象のデータを比較するためには、そのデータにアクセスして読み出しを行います。

仮に、PC内部に複数のウィルススキャンプログラムがインストールされていて、同じファイルにアクセスしよとした場合、片方はアクセスに成功しますが、もう片方は、場合によっては、アクセスに失敗するかもしれません。

アクセスに失敗した場合のウィルス対策ソフトがその後、どのように振舞うかはそのプログラムによって異なるでしょうが、そこで動作を停止してしまうかもしれません。

また、他のウィル対策ソフトの場合、ファイルアクセスに失敗すると、それこそ動作が不安定になってしまう可能性も否定できません。

重複した場合どうなる?

以上のウィルス対策ソフトの動作メカニズムから、複数のウィルス対策ソフトが同時に、外部からのプログラムやデータの侵入に対するチェックの結果、PCの動作が不安定になる可能性が考えられます。

また、動作が不安定にならずとも、侵入してきたデータをチェックするために2つのプログラムが同時に動くため、CPUの処理能力を2倍使うことになり、PCの動作が重たくなり、本来の処理に遅れや待ちが発生する可能性が考えられます。

以上から、複数のウィルス対策ソフトをインストールすることは、避けるべきと考えられます。

おすすめのウィルス対策ソフト

ウィルス対策ソフトはとても多くの種類が存在し、なかなか、どれを選んだらよいものか迷ってしまいます。

このような場合には、リンク先の記事「【2022年最新】おすすめウィルス対策ソフトはこれ!」で、おすすめのウィルス対策ソフトを紹介していますので参考にしてください。

さいごに

ウィルス対策ソフトが重複してインストールされた場合のPCに与える影響を中心に説明しましたが、そもそも、Windows Defenderが標準でインストールされているにもかかわらず、プラスでウィルス対策ソフトが必要か?の議論があります。

結論を申し上げると「できればインストールすべき」です。

Windows Defenderには、ウィルス対策ソフトとしての機能が一通り入ってはいますが、初期状態では必ずしも最適な状態に設定されているわけではありません。

その点、市販のウィルス対策ソフトは、インストールしただけで、最適な状態で使うことができるからです。

加えて、ウィルスに対する検出能力が違います。第3者による評価試験の結果からみても言えることです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました