資格を取得するための効果的で効率的な学習方法として、オンライン学習の利点を説明していきます。
次に数あるオンライン学習の中から、基本情報技術者試験に対応しているオンライン講座の中からお勧めの講座を紹介していきます。
この記事を読むと以下のことが分かります。
- 基本情報技術者試験の難易度、合格率、試験内容など。
- 基本情報技術者試験にパスするための勉強方法
- おすすめのオンライン学習講座
基本情報技術者試験とは?
ITエンジニアとしてスタートするための登竜門としての役割を果たすのが基本情報技術者試験です。
この試験に合格して、より専門的な試験に挑戦していくためのステップとするための役割を果たす国家資格です。
企業においてプログラマやシステムエンジニアとして活躍していく人が、ITに関する基本的な知識を持っているかの確認が行われます。
情報処理を行うための論理的思考ができるか、更には企業経営や企業財務に関する知識のチェックが行われます。
ITパスポートとの違い
基本情報技術者試験とITパスポート試験はともにITの知識をチェックするための入門レベルの試験です。
両者の最大の違いは、プログラミングに関する知識のチェックを行うかどうかという点につきます。
基本情報技術者試験では、プログラミングやアルゴリズムに関する考え方や実践的能力が試されますが、ITパスポート試験ではそれがありません。
基本情報技術者の資格取得のメリット

基本情報技術者試験に合格すれば国家資格を取得したことになります。
このため、就職や転職で資格の所有をアピールすることができますし、企業内においては資格手当をもらえる可能性もあります。
就職や進学で役に立つ
基本情報技術者の資格を保有していると、就職の際に履歴書に記入したり面接の際に自己アピールの手段として利用することができます。
資格手当の支給
基本情報処理技術者の資格を保有すれば、関連知識を保有しているため、担当業務のパフォーマンスは一層期待できます。
従って、企業によっては、情報処理能力を有する技術者を増やしてく目的から、資格手当を支給するところもあります。
基本情報技術者試験の難易度、合格率、勉強時間

難易度と合格率
ITパスポート試験の合格率が50%前後であるのに対して、基本情報技術者試験の合格率は25%前後です。
ITパスポート試験が難易度1に対して、基本情報技術者は難易度2となるため、難易度が上がります。
合格基準
午前試験、午後試験ともに100点満点中60点以上を夫々取らなければなりません。
勉強時間
個人差があるため、一概には言えませんが、ITの初心者を想定した場合、1日2~3時間の勉強時間を確保したとして、3か月程度は必要と言われています。
従って、合計200時間程度以上というのが目安となります。
基本情報技術者の資格に有効期限はあるか?
一度合格すれば、基本情報技術者の資格に期限はありません。また、資格更新の手続きも必要ありません。
どんな試験でどんな出題があるか?
試験は午前試験と午後試験から構成されています。
午前試験は、ITに関する知識を確認するための四肢択一形式の試験です。
午後試験は、データ構造、アルゴリズム、ソフトウェア開発など実際にプログラミング知識を前提とした問題が出されます。
分野別に整理すると以下の通りストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系から出題されます。

試験はCBT(Computer Based Testing)方式で行われます。
つまりPCの画面を見ながら問題を解き、回答していく試験方法になります。従って、試験を通して、PCの基本的な操作を同時にテストされることになります。
試験制度が変わる

2022年度下期の試験は従来通りですが、2023年4月から基本情報技術者の試験制度が変わるため、その内容を紹介しておきましょう。
実施方式、採点方式、試験名称、出題形式、出題範囲がそれれぞれ変わります。
実施方式
ITパスポート試験同様、年間を通していつでも受験できるようになります。
採点方式がIRT方式になる
回答結果に基づき、採点されるIRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式となり、その結果、1問当たりの点数に対して明確な採点基準がなくなります。
科目名称の変更
午前試験→科目A試験、午後試験→科目B試験になります。
出題形式の変更
午前試験は150分80問から90分60問、午後試験は150分11問から100分20問となります。
その結果、午前、午後ともに1問当たりに割くことのできる時間が1.875分から1.5分、13.6分から5分と少なくなっています。
このため、一層、短時間に効率的に問題を解いていくことが求められます。

科目A試験の免除制度
2023年4月の試験から適用される新しい制度で、基本情報技術者試験の合格者を増やしていくための取り組みです。
試験を主催するIPAが認めた講座を受講して免除のための修了試験に合格すると、1年以内の基本情報技術者試験の科目A試験(午前試験)を免除される制度のことです。
この制度を利用するためには、試験の出願時に申請する必要があります。
基本情報技術者試験日、申し込み方法
2022年度下期の試験日程を示します。この日程の中で、受験可能なのは午前試験、午後試験、免除試験共に1回のみです。

IPAのホームページにアクセスし、必要事項を入力後、クレジットカードなどの決済方法で受験料を入金します。
その後、受験票が送られてきますので、これを持って試験に臨みます。
リンク先のIPAのページからも確認可能です。この案内は、既に締め切られた試験に関するものですが、流れは変わりません。
基本情報技術者試験の結果
試験が完了した月の翌月下旬に、合格者の受験番号をIPAホームページに公表されます。
また、合格者には、経産省大臣から直筆の「情報処理技術者試験合格証書」が渡されます。
基本情報技術者試験の受験費用
7,500円(消費税込)
支払はクレジットカード・コンビニエンスストア払い・Pay-easy払いのいずれかで可能です。
基本情報技術者試験のおすすめ勉強方法

学習方法を整理してみると知識を習得するための学習方法として概ね3種類の方法に整理できます。
実際のスクールに通う方法に加え、オンライン講座を利用する方法、自分で勉強する方法です。
夫々の特徴を整理してみましょう。
リアルなスクールを利用する方法
リアルなスクールに通って勉強する方法は、経験豊富な講師の指導に従って勉強できることから、効率的に学習することができます。
不明点が発生しても、すぐに解決することができる点も魅力的です。
他方で、交通費を含め、オンライン学習に比べてそれ以上の投資を覚悟しなければなりません。また決まった時間拘束されることも覚悟しなければなりません。
オンライン学習
ネット上の講座の利用は、リアルなスクールに通う場合に比べて効率的に習得することが可能です。
自分のペースで好きな時間に学習することができます。
ちょっとしたスキマ時間や移動時間を利用して学習することができるからです。
また、交通費なども不要になるという点においてもリアルなスクールに比べて有利です。
加えて、講座の受講費用もリアルなスクールに比べて圧倒的にリーゾナブルです。
自分で勉強する
自分で本を買い込んだり、ネットを利用したりして勉強する方法です。
常に自分のペースで自分の理解度に合わせて学習していくことができるため、消化不良にはなりにくいという利点があります。
当然、わかりにくいところは繰り返し、何度でも学習し直すことも自由にできます。
他方で指導してくれる人がいないため、勘所を集中的に勉強するなど効率的な学習は期待できません。
また、不明点などが発生した場合にも、基本的に自分で解決しなければなりません。
1つの課題を解決するだけで数日費やすようなケースもあるため、強い意志を持って学習に臨むことが必要です。

(筆者のつぶやき)
私のおすすめの方法は、最低限の知識はオンライン学習サービスを利用して学び、それ以降もしくは、同時並行で本とネット情報を利用しながら学んでいくのが効率的で効果的と考えられます。
逆に自分で本を購入してできるところまで頑張ってみて、やはりネットの講座で学びたいとなったら申し込んでみるというやり方もありと思います。
既に、かなりの知識を保有している人を除けば、利用するハードルが低いオンライン学習をまずは利用してみることを強くお勧めします。
このように、複数の方法を組み合わせて効率的に学習する方法を私は勧めたいです。
おすすめのオンライン講座
以上を踏まえ、数あるオンライン講座の中から基本情報技術者試験に対応しているおすすめのオンライン講座4講座を選りすぐって紹介していきます。
スタディイング
スタディングは、独自の学習システムと圧倒的にリーゾナブルな利用費が大きな特徴。
上達が早い人の学習方法や行動履歴を分析し、講座改良やコンテンツ開発に生かし受講システムを自社開発し、日々改良を加えているという点、それと他のオンライン講座と比較すると圧倒的な安さに驚きます。

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資格の大原

資格の大原は教育事業を行う事業者としては老舗でありながら、独自の合格情報データベースを保有し、毎年の出題傾向を分析しつつ、これをカリキュラムに反映させています。
また、通学型資格スクールが母体にあるため、サポート体制がしっかりしていることも特徴です。


オンスク.jp

月額1,078円から、提供されている全ての講座が利用できる点が最大の特徴です。従って、オンライン講座がどんなものなのか、試しに使ってみたいという人にはとても便利なシステムです。
また、資格取得スクールとして多くの実績を持つTACのノウハウを活用したオンライン講座であることから、講座の高い完成度が期待できます。

udemy

udemyは世界最大級のオンライン講座で、全世界で600万人以上の受講者がいます。
シリコンバレーの現役のエンジニアが講師を務めるプログラミング講座もある通り、講師の人たちのレベルが非常に高いと言われています。
あらゆるジャンルの講座が開設されており、ほぼ常時、最大9割引きのキャンペーンなども行われているため、キャンペーンを利用して試しに使ってみる価値はあります。

結局どの講座がいいのだろうか?

今回、紹介したオンライン講座は数あるオンライン講座の中でもそれぞれ特徴のある講座です。
スタディングは、徹底的に無駄を省き、受講生が合格するために必要なことのみにこだわることにより、非常にリーゾナブルな価格を売りにしています。
資格の大原は、資格取得のスクールとしては、長い経験と実績を持つところであることから、オンライン講座においては、そのノウハウを最大限に生かした運営が売りであり、信頼に値します。その分、多少高めですが安心感があります。
オンスク.jpは、資格の大原同様に資格取得のスクールとして実績を持つTACが100%出資しているオンライン講座です。毎月定額で全ての講座を利用できるスタイルがユニークです。
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そして変わり種として、世界最大級のオンライン講座であるのがudemyです。
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自分にあった講座があれば、最もリーゾナブルなソリューションです。
自分の勉強スタイルに合わせて、まずは、無料トライアルで始めてみましょう。
まとめ
基本情報技術者試験について説明し、試験にパスするためのおすすめのオンライン講座を紹介してきました。
まずは、無料講座で自分に合う講座を探すところから始めてみましょう!
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