【PCに不慣れな人必見!】PCの寿命の目安 買い替えタイミングはいつ?

PCの便利帳(活用編)

PCの寿命の目安は?

テレビや冷蔵庫、洗濯機のような家電の場合、その役割を果たせなくなった場合が主な買い替えのタイミングですよね。

テレビの場合で考えれば、まともに画面が映らなくなってしまった、音が途切れるようになってしまったなどが挙げられます。

更に考えると、もっと大きな画面に買い替えたい、もっときれいな画面に置き換えたいなどのケースもあると思います。

PCの買い替えのタイミングも同じように考えられます。

主な買い替えのタイミングは、PCとしての役割が果たせなくなってしまった、つまり、画面が表示されない、キーボードを打っても入力されない、アプリを選択しても起動しないなどが挙げられます。

加えて、動作自体はするけど、異常に遅くなって実用的に使えるレベルを超えてしまった、なども買い替えのタイミングと考えられます。

このようなことが発生するおもな要因について具体的に整理してみましょう。

PCの可動部品の故障

PC内部には機械的な可動部品が使われています。HDD(ハードディスクドライブ)やCPUファンです。

機械的な可動部品は、長時間連続して動かすと、内部の部品間に発生する熱や摩耗により劣化しやすく、その結果、故障の原因になりやすいんです。

このため、それ以外の電気部品や非可動部品に比べて故障する可能性が高くなるんです。

一般的にHDDの寿命は合計稼働時間で表されていて26,000~35,000時間とされてます。

仮に1日に平均10時間PCを使用したとすると約7年ということになります。但し、この数字は、使用する環境の温度、湿度、振動などの諸条件によりおそらくは不利な方、つまり、寿命が短くなる方向になる可能性が高いと考えられます。

これらのことを考え合わせると、HDDの寿命は、一般的に5~7年程度とみるのが妥当と思います。

HDDが壊れてしまうと、内部のデータが見れなくなってしまいますのでPCとして使えなくなります。

CPUのファンが壊れると、途端にCPUチップの温度は急上昇してしまいます。CPUチップは半導体部品で、熱にはそんなに強くありません。一般的に民生用機器に使用されている半導体部品の動作が保証される温度範囲は0~70℃程度です。

CPUファンが壊れると、CPUチップの温度はすぐにこの限界温度を超え、その結果CPUの動作が異常となり、更にはCPUチップが電気的に破壊されてしまいます。

その結果、PCとして動作がストップしてしまい、使えなくなってしまいます。

このようにHDDやCPUのような内部部品の故障によりPCが故障すると、買い替えざるをえなくなります。

PCの動作が非常に重くなる

メモリ不足

PCを長い間使い続けていると起動時動作開始ソフトや常駐ソフトが増えることが多くなります。

起動時動作開始ソフトは、その名の通りPCの電源を入れた直後に自動的に動作を開始するソフトのことで、例えばメールソフトのようなものですね。

この種類のソフトが増えると、PCの電源を入れてから、起動処理が終わって、使えるようになるまで、何分もかかるようになってしまうことがあるんです。

この起動時間が長くなりすぎると実用的ではなくなります。起動時ソフトを最低限のソフトに絞り込むことも可能ではありますが、ソフトの重さに対してCPUの能力が追い付かないと、起動時間の遅れを短縮することが難しくなります。

また、常駐ソフトは、PCが起動したあと、PCの電源が入っている間、常に動作しているソフトのことです。

例えば、ウィルス対策ソフトのようなものです。ウィルス対策ソフトは、外部からPCにウィルスが侵入してくることを常に監視している必要があるため常に動いているんです。

このような常駐ソフトも起動時動作開始ソフトと同様に、その数が増えるとPCが重たくなり実用レベルではなくなってしまいます。

このように起動時動作開始ソフトや常駐ソフトによって、PCの動作が重く、遅くなるのはCPUのメインメモリ不足が大きな要因の1つです。

これを解決するためにはメインメモリを増設する方法も考えられますが、そもそもそれが物理的に不可能なケースもあるため、PCを買い替える要因となる可能性もあります。

また、物理的に交換することは可能であってもPCの取り扱いに慣れていない人が簡単に行えるものではないため、専門の業者に依頼するのがいいと思います。

しかし、増設するサイズによって、工賃をあわせると数万円かかるため、安い新品のPCとさほど値段が変わらなくなる可能性もあります。

なので、少しでも安く仕上げるために部品交換とするか、いっそ長い間使うことを考えてPCを買い替えるかは、懐具合とかPCを使う目的なども含め、しっかりと考えたいですね。

OSのバージョンアップ

OSがバージョンアップすると、古いバージョンのOSのサポートがやがて終了してしまいます。

OSのサポートが終了してしまっても使い続けることは可能ですが、リスクがあります。

世の中では日々新たなウィルスが発生していて、これに対応するために、日々、OSのチェックを行い、不具合が発見されるとOSの改修が行われます。

しかし、サポートが完了してしまうとメーカー側でのこの改修作業が行われなくなり、新たなウィルスに対してPCは無防備となってしまうリスクがあります。

また、その他の不具合がOSに発見されても改修が行われませんし、古いOSに対応するアプリ側のバージョンアップも行われなくなります。

Windows10の場合、2015年7月に発売され2025年10月までサポートされることがアナウンスされています。

なので、2025年10月が1つの買い替えタイミングになります。

次のWidows11の場合、2021年10月に発売されたため、Windows10と同様に考えれば10年後の2031年が次のタイミングということになります。

PCの動作が不安定になる

PCが完全に動作しなくなってしまうわけではないのですが、その前兆として色んな症状が発生します。

  • 突然フリーズして操作できなくなってしまう
  • 突然画面がフリーズしてしまう
  • 突然画面がブルー一色になってしまったり、画面が消えてしまう
  • 突然電源が切れてしまう

などです。主な原因として考えられるのはCPUボード上の各種電子部品の故障や破壊によるものです。

このような症状の発生頻度が多くなってくると、買い替えを検討したほうがいいでしょう。

作業が中断され、場合によっては、データが消えてしまったり、変化してしまうなども考えられるからです。

バッテリーの寿命

ノートPCに使われているリチウムイオンバッテリーの容量は500回程度の充放電サイクル(コンセントにつないで充電した後に、PCの電源を入れて電流を放出するというサイクル)で半分になってしまいます。

これまでに要する期間をバッテリーの寿命と呼んでいて、概ね2~3年程度と言われていますが、実際には、容量が半分になってしまったから交換というわけではないので、それ以上の期間は使えると考えるべきでしょう。

ですのでノートPCの場合、バッテリーのへの充電ができなくなりコンセントにつないでいないとPCを使うことができない状態に陥った場合を、買い替えを検討するタイミングと考えた方が良いと思います。

バッテリーを交換する考え方もありますが、バッテリー自体がとても高価なもののため、新品のPCに買い替えた方がいいという考え方もできるからです。

PCを長い間使うために

それでは、以上の様な状況をできる限り回避しPCを故障させることなく、長い間使い続けるために心がけるべきことについて整理しておきましょう。

清掃

キーボードや画面などのゴミ掃除はこまめに気が付いた時に行った方がいいと思います。

さらに、可能であればCPUボードの清掃を行いたいところです。

CPUには熱を放出するためのファンが取り付けられています。ですので、ゴミがたまってしまいます。これらを定期的にとり覗いてやりたいところです。

CPUファン周辺にゴミがたまると、ファンの回転を妨げ、場合によっては、故障の原因ともなりかねないからです。

慣れないうちは専門の業者に委託するのも一手と思います。下手にPC内部を開けて壊してしまったら元も子もありませんから。

振動を与えない

HDDやCPUファンなどの可動部分は振動に対して弱く、場合によっては故障の原因となりかねません。

なので、移動する場合などは、大きな衝撃を与えないように気をつけましょう。

そのために、最悪、落下させてもクッションとなって衝撃を和らげられるように、必ずケースやカバンに入れて運ぶように心がけましょう。

周囲の温度に注意

PC内部にはCPUが実装されるCPUボードという心臓部にあたる基板があります。この基板は、とても高密度に多くの電子部品がついています。

これらの電子部品は、高熱になると異常動作に陥る可能性があります。一般的な民生機器用の電子部品の場合、その動作を保証する温度範囲が0~70℃程度です。

ところが、互いに熱を発するために、CPUにはファンがつけられ、更にCPUボードの周辺にもファンが取り付けられています。

特に、夏場などに温度の高いところでPCを使用したりすると、電子部品の表面温度は70℃を超え、その結果、部品の動作不良や最悪の場合、破壊にもつながりかねません。

従って、特に夏場は、温度が制御された室内での使用に心がけるべきでしょう。

長時間電源の入れ続けに注意

PCを使用した後も電源を入れっぱなしにすることは避けましょう。

ノートPCの場合、電源オフせずに画面を閉じるだけもダメです。画面を閉じてもPCは動作を続けています。

このようにPCの電源を入れ続けておくことは、PCを使っているのと同じ状態のため、HDDやCPUファンは普通に動いているわけです。

PCの通電時間の合計が寿命になるので、その寿命を短くするだけです。

ディスクのクリーンナップとデフラグ

HDDまたはSSDなどの半導体メモリは定期的に、内部にたまったゴミデータを掃除するためのディスクのクリーンナップをしてやることにより、容量を増やすことができます。

また、ファイルの生成を繰り返すと、ストレージ上の複数のエリアに泣き別れ状態で1つのファイルが保存されてしまいます。

その結果、読み込もうとすると複数の場所から取り出して、それを1つのファイルに結合する作業が発生し、遅くなってしまいます。この様な状態からファイルを整理してやるのがデフラグで、この作業も定期的に行うことで、PCのスピード改善につながります。

  • ディスクのクリーンナップ
    • アクセサリ→Windows管理ツール→ディスクのクリーンアップ
  • ディスクのデフラグ
    •  Windows管理ツール→ドライブのデフラグと最適化→最適化

バッテリーを長持ちさせる

温度の高い場所に放置しない

例えば、夏場の温度の高いときに車の中にPCを放置することはやめましょう。バッテリーの寿命を短くしてしまいます。

充電しきった状態で使うことは避ける

ACコンセントにPCを接続した状態で使い続けるとバッテリーがフル充電状態となります。この状態を続けると、バッテリーの寿命を短くします。

充電は80%

フル充電を続けると早めに劣化するため80%充電に心がけましょう。

PCの買い替え前に行うこと

PCデータのバックアップ

PC内部に存在する多くのファイルを手作業で1つ1つ移動させるのは現実的ではないので、バックアップソフトを使って一気にやっちゃいましょう。

RealSyncというソフトがありますのでこれでやってください。

使い方なのの詳細は、こちらでも紹介してますので参考にしてください。

PCの処分

PCを処分する前にデータの消去を行う必要があります。さもないと、悪意ある第三者によって、悪用されるとも限りません。

そのためにHDDやMMCに入っているデータを完全に消去する必要がありますが、単にファイルを削除する、ディスクをフォーマットするなどでは、消去しきれてません。

特殊なツールを使って復元できてしまう可能性があります。

そのために、HDDやMMCを物理的に破壊する必要があります。

それができない場合には信用できる専門の業者に委託します。

次に、廃棄の方法ですが以下の3種類の方法があります。

  • メーカーによる回収
    • 2013年以降に製造されたPCの場合、メーカーにはPCの回収が義務付けられています。従って、メーカーにといあわせることによって回収が可能です。
  • 自治体に回収してもらう
    • 自治体にもよりますがPCを自主的に回収してくれるところもあります。これは、市役所などに確認します。
  • 国が指定する回収業者
    • 専門の業者によって無料回収してもらえる可能性があります。データの破壊なども、別サービスとして委託できる可能性があります。

新品PCの購入については、こちらの記事をご覧ください。

さいごに

PCの寿命や買い替えのタイミングを見極めるためのいくつかのポイントについて解説してきました。

長い間同じPCを使っていると愛着がわいてきて、できる限り使い続けたいという気持ちが募るものです。

しかし一方で、半導体技術やコンピュータの技術は日々進化していて、PCを買い替えることによって、期待以上の新たなPC環境を手に入れることができるかもしれません。

それも、従来以下の価格で。

なので、「そろそろ」と考えたタイミングが実は、絶好のタイミングなのかもしれません。

この記事が、皆さんのPCライフに少しでもお役に立てれば幸いです。

今回はこの辺にしておきましょう。

それではまた。

コメント

  1. […] この方法については、こちらの記事の「PCの廃棄」欄に記載してありますので、それを参考にしてください。 […]

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