メールを送受信する方法にWebメールとメールソフトを使う2つの方法があります。両者の違いを解説し、代表的なメールソフトを紹介します。
さらにメールにおけるセキュリティ上のリスクとその対策方法を説明していきます。
2つのメール送受信方法
Webメール
インターネット上でメールの送受信、メールチェックを行う方法です。
アプリのインストールは不要で、インターネットブラウザでWebメールを利用することができます。
Webメールの場合、外出先でもネットに接続できれば、どこでもメールのチェックや送受信を行うことができます。
従って、スマホやタブレット端末でWebメールを利用することも可能です。
他方で、インターネットへの接続が前提なので、ネットへ接続できない環境ではWebメールは利用できません。
メールアプリ
メールの送受信のために専用のアプリを使う方法です。
そのために、専用のアプリをインストールして環境の設定を行う必要があります。
最大の利点は、PC内にメールデータを保存しておくためネットに接続できない環境であってもメールの閲覧が可能である点です。
但し、端末を入れ替えた場合、その都度アプリをインストールしてアドレス帳を含めメールデータの移行を行い、必要な初期設定を行う必要があります。
Webメールとメールアプリのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

主要なメールサービス
無料の主要なサービスを紹介していきます。
gmail
gmailは、ITのトップ企業の1つであるgoogle社が作った世界トップシェアのメールソフトです。
メール容量として15GB使えるため、Webメールにありがちな、過去のメールがなくなって読めなくなってしまうという心配をする必要はまず必要ないでしょう。
また、gmailはWebメール版とメールアプリ版の双方がありますので用途や好みに応じて選択可能です。当然、両方使うこともできます。
Outlook
OutlookはMicrosoft社が作ったメールソフトで、スペック的にはgmail同等で、メール容量15GB、Webメール版とメールアプリ版の双方があります。
Thunderbird
Thunderbirdはmozilla社というブラウザ開発ベンダーが作ったメールアプリです。
使いやすい操作性を特徴としているため、不慣れな人でもすぐに使えるようになります。
私も以前はThunderbirdを使ってました。
最近になって、複数のデバイスで使えるようにと、gmailに切り替えました。
ですので、1台のPCだけで使う場合には、Thnderbirdが使いやすいのではないかと思います。

メールセキュリティ
メールはビジネス上欠かせないツールですが、比較的容易にターゲットとする相手にアプローチできるため狙われやすいと考えられます。
メールを利用する場合、様々なセキュリティ上の脅威があることを理解し、十分な対策を考えたうえで利用する必要があります。以上の点について解説していきましょう。
迷惑メール
迷惑メールにはスパムメールとフィッシングメールがあります。
スパムメール
スパムメールは、大量のメールを無作為に送り付けてくる迷惑メールです。
これによって、直接的な被害が発生することはありませんが、メールボックスがあふれてしまう可能性が考えられます。
スパムメールには、これに対応しているウィル対策ソフトを使う必要があります。
フィッシングメール
フィッシングメールは、メール内に書かれたリンクをクリックすることで、巧妙に作られた偽のサイトに誘導されます。
たとえば銀行のサイトやamazon、楽天などのネット通販サイトなどが考えられます。
これらの誘導された先で、本人確認と偽って個人情報を抜き取られたり、クレジットカードの確認のためにと偽り、カード情報などを抜き取られてしまう可能性があります。
メールを利用する場合には、安易にメールに記載されたリンク先をクリックすることなく、そのアドレスを慎重に確認し、怪しい場合には絶対にクリックしないことがフィッシングメールの対策になります。
標的型攻撃メール
特定の個人や団体を攻撃する目的で送られてくるメールです。
メールに添付されたファイルを開けるとウィルスに感染するケースが代表例です。
見たことがない送信元から送られてきたメールに添付されたファイルを軽い気持ちでクリックするとそれだけで感染してしまう可能性があります。
従って、見たことの無いアドレスからのメールは慎重に扱う必要があります。
メールの傍受
メール送信時に通信経路が暗号化されていない場合、メールの中身を傍受される可能性があります。
これを防ぐためには、通信経路の暗号化やメールデータの暗号化が対策として考えられます。
大切なデータや第三者に知られたくない情報をメールでやり取りする場合には、データの暗号化をするようにしましょう。
ファイルの暗号化はWindowsでは標準機能として対応されています。
ファイル(又はフォルダ)をマウスの右クリック→「圧縮」→「Zip(パスワード)」により、パスワード付きでファイルを圧縮し、暗号化してくれます。
また、この場合、圧縮し暗号化されたファイルとパスワードは別メールで送るようにします。これにより傍受の危険性を抑えることができます。
メールの誤送信
メールの送り先、タイトル、内容の誤りによる誤送信が結構発生しています。
アドレス帳から選択した相手の苗字が同じで別の人に送ってしまったや、添付ファイルに全く違うものを誤って付けてしまったなどのヒューマンエラーによる誤送信です。
メールを送る前には、再度宛先、タイトル、内容をしっかり確認しましょう。
一度送信ボタンを押してしまったら、それをなしにすることはできませんから慎重に。
さいごに
メールの送受信方法としてWebメールとメールアプリの方法のそれぞれの特徴やメリット、デメリットを解説するとともに、メールにおけるセキュリティリスクとその対策方法について説明しました。
会社における情報漏洩の原因として最も多いのがメールの誤送信だそうです。
要するに人の操作ミスってやつです。
かくいう私も色々とやらかしてますよ。過去においてね。
ある時は、部内の人たちだけに出すはずだった飲み会の案内メールを会社全員の人に出してしまったことがあります。
顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。
また、ある時には、社外の人からの問い合わせのメールに対して返信したはずなのに、お礼のメールが無いのでおかしいと思って、電話で確認すると、そんなメールは届いていないと言われ、メーラのoutbox(送信済みメールが入っているところ)を確認すると、送信先がまた別の人になっていた、なんてことがありました。
幸いにして、秘密情報ではなかったので事なきを得たということがあります。
このように、結構、やっちゃっているものですから、皆さんにおかれましては、メールを送信する前には、もう一度、冷静になって「大丈夫?」かを確認してみてください。
今回はここまでにしておきましょう。
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。
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