主に光回線などを利用したインターネット回線の実現方法にはいくつかの選択肢があります。
更に宅内のPCやゲーム機などのネット機器に接続する場合に、有線接続とすべきか無線接続とすべきかを選択する必要があります。
ここでは、有線接続と無線接続夫々についてのメリットとデメリットを整理した上で、目的や用途ごとに最適な実現方法を解説していきましょう。
有線接続
インターネットへの接続方法として有線接続で実現するための手段として光回線を利用する方法やケーブルテレビを利用する方法が挙げられます。
有線接続の場合のメリットとデメリットを整理してみましょう。
メリット
メリット1 高速通信が可能
無線通信の場合、宅内の障害物などの影響を受けて通信速度が変動しますが光回線やケーブルテレビ回線の場合、そのようなことはなく安定した高速通信が期待できます。
ただし、地域などによって、また住宅の形態(戸建てかマンションか)によって、その速度には大きなばらつきがあります。
通信回線会社の言う最大回線スピードが公開されていますが、この値は、あくまでも理論上の最大スピードで、その速度が実際出ることはないようです、
メリット2 安定した通信速度
無線通信の場合、電波の状況が不安定になることがあり、このような場合、大きく通信速度が落ちることがあります。
でも、光回線やケーブル回線の場合、このような変動はなく安定した通信速度が期待できます。
メリット3 同時接続台数が多い
有線接続の場合、一般的に数十台のPCやゲーム機などの機器を同時にネットに接続することが可能です。
同時接続可能な台数は、各社のサービスによって異なります。
回線スピード、通信の安定性に加えて導入コストも安くなっているため、NUROひかり、auひかりはおすすめの2サービスです。
以下から☟、内容の確認が可能です。
デメリット
他方で有線接続の場合のデメリットとして考えられる点を挙げてみましょう。
デメリット1 配線が大変
1点目は配線が面倒であるという点です。一度、設置を完了した後にレイアウトを変えたい場合などに、ケーブルを外して再度さし直す必要があります。
場合によっては、ケーブルの長さが足りずに調達しなければならない場合などの状況もあらかじめ想定して必要なケーブルを準備しておく必要があります。
デメリット2 ケーブルの劣化、断線など
機器に接続したケーブルの差し込みが不十分で外れてしまったり、劣化して通信が不安定になったり、断線する可能性もあります。
デメリット3 通信速度の制限
インターネットのケーブルは対応するスピードに応じて分類されています。
光回線が1Gbpsであっても例えばカテゴリー5のケーブルが使われていた場合、100Mbpsしか出ません。
知らずにカテゴリー5のケーブルが使われていた場合、せっかくの高速回線がケーブルによって通信速度の制限を受けてしまう結果になってしまいます。
無線接続
無線接続の実現方法は以下の5種類程度に分類することができます。
① 光回線 + Wi-Fiルーター
② ケーブルテレビ + Wi-Fiルーター
③ ホームルーター + Wi-Fiルーター
④ 無線Wi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)
⑤ スマホのテザリング機能
①、②の方法は、前述の有線接続回線の先にWi-Fiルーターを接続する方法です。
③、④、⑤は、技術的に考えると同じ構造と考えられます。
異なるのは、主な違いは形状、サイズです。
③、④、⑤のどの機器も通信キャリアの無線通信回線を利用してインターネットに接続する方法です。
ホームルーターは通話機能のないスマホと考えればわかりやすいと思います。従って、電源を入れるだけですぐにネットへの接続が可能となる機器です。
⑤のスマホのテザリング機能は、スマホをインターネット接続の中継器として使う方法です。
ほとんどのスマホに内蔵されている機能ですが、ソフトバンクの一部のスマホのみオプション機能となっているため、このオプションに入っている必要があります。
現時点でおすすめする③のスタイルの商品として、以下の2商品を紹介しておきましょう。
ドコモのhome5Gは圧倒的なスピードのわりにリーゾナブルな価格が魅力の商品です。ソフトバンクエアーは、安定した性能で私も使っている商品です。
次に無線接続の場合にメリットとデメリットを整理していきましょう。
メリット
メリット1 配線不要
有線接続のような配線が不要なため、設置が楽であるという点です。
Wi-Fiルーターさえ用意すれば、その先の配線は不要なためケーブル類を用意する必要もありません。
メリット2 端末の移動が楽
配線が不要なため、当然のことですが、比較的自由に移動できるということです。
デメリット
デメリット1 通信が不安定
通信電波の干渉や妨害などにより、通信が不安定となることがあります。
電子レンジが近くにあると、W-Fiの周波数として使用している2.4GHzと干渉し、通信ができなくなる可能性があります。
このような場合、電子レンジから離れた場所で通信を行う必要があります。
デメリット2 障害物による通信障害
PCとWi-Fiルーターの間に壁などの障害物があると、通信電波が減衰して通信ができなくなる可能性があります。
特にWi-Fiルーターの通信周波数として5GHz帯を使っているととくに障害物の影響を受けやすいため、このような時には、2.4GHzに切り替えてみる必要があります。
デメリット3 セキュリティ問題
通信中のデータを第三者に傍受されるリスクがあります。
これを防ぐために、必ず暗号化通信を行う必要がありますが一般的にWi-Fiルーターには暗号化通信機能が内蔵されていますので問題ないはずです。
但し、暗号化されているから絶対に大丈夫とは言い切れません。
これを解読されてしまうこともないとは言えないので、絶対に知られてはいけないデータの通信を行う場合には、無線通信は避けるべきです。
どの接続方法がおすすめ?
有線接続と無線接続のメリット、デメリットを整理し解説してきました。
用途(目的)や接続機器によって、最適な接続方法は変わってくるだろうということがわかっていただけたかなと思います。
有線接続とすべきなのは、
- 高速通信を安定して行いたいケース。
- デスクトップPCを設置して、高速通信が要求される高画質の動画を扱うような処理を行う。
- 絶対に第三者に知られたくないデータ通信を行う。
- オンラインゲームをよく利用する。
以上の様なケースには有線接続が適していると考えられます。
他方で、
- ノートPCを使って、一般的なデータ処理やアプリを利用することが多い。
- 動画も扱うけど、通常の画質であれば十分。
- 家の中にでもいろんな場所にPCを持ち込んで作業を行いたい。
以上のようなケースには、無線通信の環境が便利でよいと思います。
さいごに
無線通信と有線通信のメリット、デメリットに加え、夫々を選択したほうが良いと考えられるケースを具体的に解説してきました。
さらに、無線通信と有線通信を実現するためのサービスとして、具体的にどのサービスを選択すべきかについては、こちらの記事も併せてご覧ください。
今回は、ここまでにしておきましょう。
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。
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